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今回は筆者が最も愛用しているシューズ「インスティンクトVSR」のレビュー記事となっています。
ちなみに、この記事を書いている筆者はクライミング歴10年目、それなりに多くのシューズを履いてきました。
シューズメーカー | シューズ名 |
スポルティバ | スクワマ×4足+リソール2回 ジーニアス |
スカルパ | インスティンクトVS インスティンクトVSR×7足 インスティンクト レース ブースティック ドラゴ×2足 |
ファイブテン | ハイアングル ハイアングルW |
レッドチリ | ストラトス |
パッと思い出せる範囲ですが、現在までに履いてきたシューズです!
特にスクワマとインスティンクトVSRはお気に入りです。
スクワマは4足購入+リソール2回、インスティンクトVSRは7足購入しています。
今回の記事ではインスティンクトVSRを愛用している筆者が特徴などや使用感を事細かに書いていきます。
インスティンクトVSRが気になっているという方はぜひ最後までご覧ください!
インスティンクトVSRの基本的な性能情報と外観
アッパー | マイクロスエード&レザー |
ミッドソール | フレキサン 1.0mm |
ソール | Vibram XS GRIP2 3.5mm |
サイズ | 34~47(ハーフサイズあり) |
重さ | 約230g(#40 1/2ペア) |
カラー | ブラック/アズール |
販売価格 | ¥28,600 (税込) |
参考:SCARPA インスティンクトVSR 製品情報ページより
公式ページだとサイズは34~47からとなっていました。
日本国内のオンラインショップだと、34~44(ロストアロー)、35~44(ぐっぼる)、38~45(カラファテ)などサイズ展開は店ごとに異なるようです。
定価は¥28,600 (税込)となっています。
性能を考えるとコストパフォーマンスが高い1足だと思います。
インスティンクトVSRを横から見るとこのようになっています。
ダウントゥしていることが分かりますね。
青と黒のカラーリングが渋くてカッコイイですね!
筆者の個人的な感想
ここからは筆者が感じたインスティンクトVSRの特徴や履いた感想などについて書いていきたいと思います。
あくまでも個人的な感想なので参考として見てみてください!
- 履き心地:全体的に固めで固定感も高い
- サイズ感:攻めすぎない方が良い
- トウ:つま先での踏み感がかなり良い、ボテ踏みとトウフックは少し甘め
- 足裏感覚:高い剛性にも関わらず小さなホールドも繊細に感じ取ることもできる
- ヒール:シビアな場面にも対応可能
- ソールの減り:岩メインだと早いが、ジムメインだと減りは少し遅い
- シューズの耐久性:耐久性はかなり高い
履き心地:全体的に固めで固定感が高い
最初にインスティンクトVSRを履いた時の感想は「固い!」という感じ(笑)
スクワマを愛用していた時期だったのでギャップに衝撃を受けました。
1足目はサイズをかなり攻めた(実際のサイズよりも小さいものを選択した)こともあり足入れから少し困惑したことを覚えています。
スクワマは柔らかめで足を締め付けつつフィットしてくる感じですが、インスティンクトVSRはトウボックス自体も剛性が高いシューズです。
なので、トウボックスに自分の足を合わせていくという感覚が近いかもしれません。
シューズ自体は幅広なので男性でも安心です。
サイズ感:攻めすぎなくても良い
筆者は現在までに6足のVSRを購入しています。
サイズはEURで35ハーフ、36、36ハーフ、36ハーフ、37、37ハーフ、37ハーフといった感じで少しずつ大きなサイズにしてきました。
現在は2022年11月半ばに購入した37ハーフのVSRを履いています。
筆者の足のサイズは23㎝なので換算表によるとEUR36が適正サイズになり、現在はかなり緩いサイズを履いていることになりますが、感覚的には37ハーフがジャストサイズだと感じています。
ヒールが脱げることもありませんし、ジブスも十分に踏めます。
攻めすぎていないためボテなどでコーディネーションをするときの感覚も良いです。
その経験からジムクライマーや岩メインの方でもVSRに関しては攻める必要はないのかなと考えています。
VSRのサイズ選びの際には参考にしてみてください。
ちなみに、スカルパのサイズ換算は下記のようになっています。
EU表記 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
cm換算 | 22.5 | 23.1 | 23.7 | 24.3 | 24.9 | 25.5 | 26.1 | 26.7 | 27.3 | 27.9 | 28.5 |
大きめでも長時間履き続けるのは難しいです。
トウ:つま先での踏み感がかなり良いが、ボテとトウフックは少し甘め
インスティンクトVSRのソールはビブラムXSgrip2でスクワマと同じです。
トウ部分の特徴をザックリまとめると、点設置が得意で面設置が苦手なシューズ。
小さな粒などのつま先系(点設置)は柔らかいシューズだと踏み負けてしまうことが多々ありますが、VSRは剛性が高いシューズなので粒系で踏み負けることはほとんどありません。
逆に言えば、シューズ自体がふにゃっと曲がることは出来ないので面で踏もうとしても点設置に近い形で踏むことになってしまいます。
インスティンクトVSRはボテなどの面踏みは苦手なシューズ、自身の慣れと経験が必要です。
同じような理由でトウフックも少し難しい場面がありますが、慣れてしまえばボテ踏みもトウフックも全然問題ありません。
トウラバーには横ラインが入っていてトウフックの際にはサポートしてくれます。
柔らかいシューズから移行するクライマーの方は感覚を掴むまでに少し苦労すると思いますが、とても良いシューズなのでぜひ挑戦してみて欲しいです。
足裏感覚:高い剛性にも関わらず小さなホールドも繊細に感じ取ることもできる
まず、インスティンクトVSRの足裏感覚は硬めシューズの中ではかなり良いです。
柔らかいシューズと比較した場合、硬いシューズはつま先とホールドの間に一層あるような踏み感になります。
ですが、インスティンクトVSRに施された2つの工夫が足裏感覚をより良いものとしてくれています。
それは「バイテンションシステム」と「つま先部分の縫い目」です。
バイテンションシステムとは、つま先前面の下から靴の両側に達する張力のあるゴムラップを入れることで敏感さと微妙なサポートを行うためのものです。
また、インスティンクトVSRのつま先部分の縫い目は指先を避けるように仕上げられています。
それら工夫も相まって硬いシューズ特有の一層ある踏み感が抑えられ、足裏感覚はよりダイレクトなものになっています。
硬いシューズ特有の強みも残しつつ、足裏感覚の向上もなされているインスティンクトVSRはかなり優秀です。
実際に、インスティンクトVSRは岩でもジムでも活躍してくれています。
特に粒系やエッジ系への安心感は抜群です!
ヒール:シビアな場面にも対応可能
ヒール部分のソールもビブラムXSgrip2が採用されています。
インスティンクトVSRのヒールは少し細めで角度も浅め。
踵が全然ない筆者にはとても嬉しいシューズです!
使用していても脱げることはなく安心して履いています。
フリクションもしっかりあり、薄いエッジなどシビアな場面でも活躍してくれます。
筆者史上では過去最高のヒールなのですが、1点だけ気になるのがヒールのこの部分。
暫く使っていると、ここが剥がれてきてしまうというのが唯一の悩みです。
カチなど薄めのホールドにヒールフックをすると段差がひっかかてくれるのですが、その時に少しずつ剝がれてきます。
何度か修理を試みたのですが、自力では難しかったです。
ソールの減り:岩メインだと早いが、ジムメインだと少し遅い
ソールはVibram XS GRIP2 3.5mmです。
剛性が高いシューズではありますが、ソール自体は柔らかいのでソールの減りはそれなりに早いです。
ハードに使う筆者の場合はジムだと平均2か月でソールが無くなります。
インスティンクトVSRは定価19,800円とクライミングシューズ界では中間くらいのお値段なので、性能を考えるとコスパは高い方だと思います。
シューズの耐久性:耐久性はかなり高い
耐久性については基本的に心配いりません。
ベルクロやシューズ自体の耐久性はかなり高く長持ちなので、リソール前提で買うのもオススメです。
筆者が感じたインスティンクトVSRの短所と長所
筆者の中でインスティンクトVSRは断トツで良いシューズです。
硬くて踏めないという方もいますが、慣れてしまえばハリボテもスローパーも踏めるようになりました。
岩でもジムでも困った場面はあまりなくオールラウンドに使用することが出来る最高のシューズです。
筆者おすすめのクライミングシューズ
スクワマとジーニアスのレビュー記事も書いています!
他のシューズも気になるという方はぜひご覧ください。
まとめ
今回の記事では「スカルパ インスティンクトVSR」のレビューをしてみました。
ジムだけでなく、外岩でも活躍してくれること間違いなしのシューズです。
硬めでオールラウンドなシューズが欲しいという方には本当にオススメのシューズとなっています。
迷っている方は近くのアウトドアショップで試し履きに行って欲しいです。
筆者が最もオススメするクライミングシューズです。
シューズ選びに悩んでいる方は、ぜひインスティンクトVSRを検討してみてください。
この記事が多くの方のクライミングライフをより豊かにしていくきっかけになれば嬉しいです。
読んで頂きありがとうございました。
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