沖縄県にどんな岩場があるか知っていますか?
いつかは行ってみたいけど、実際にどんな岩場があるのかよく知らないという人も多いはず。
今回は沖縄県本島内の岩場に行きまくっている筆者が沖縄県内の岩場についてお伝えします。
知らないエリアも沢山あると思いますが、今回は初めての沖縄遠征を検討している方にオススメの4か所をピックアップして解説していきます。
沖縄県内にある岩場
現在、有名なエリアは4か所だと思います。
- 具志頭ボルダー
- 読谷ボルダー
- 辺戸岬/宇佐浜ビーチ
- 石垣島ボルダー
今回の記事ではこちらの4か所に焦点を置いて紹介していきます!
知名度の低いエリア、開拓されたもののトポが公開されていない又はトポがないエリアは複数あります。
B=ボルダーエリア、L=リードエリア
- 新原(B)
- 新川(B)
- 勝連(L)
- 勝山(L)
- 長浜(L)
- 伊良部(B)
- 久米島(B)
- 西表島(B)
- 座津武(L)
- 残波岬(L)
- 瀬底島(B)
- 浜比嘉島(B)
この中のいくつかはトポに記載されていますが、ほとんどがトポなしのエリアとなっています。
今のところ新しくトポが公開予定のエリアはなく現地民の案内が必須のエリアばかりとなっています。
いつかトポが出来ると良いのですが、まだまだ先になると思います。
筆者は本島在住なので石垣島・宮古島など離島についての情報はあまり持っていませんが、離島には上記以外のエリアもまだありそうです。
現在、本島離島含め多くの方が開拓に勤しんでいるので今後も新しいエリアが出てくると思います。
沖縄県の外岩は更に熱いものになっていくと思います!
沖縄初遠征にオススメの岩場
今回は下記の4か所の岩場をご紹介していきます!
- 具志頭ボルダー
- 読谷ボルダー
- 辺戸岬/宇佐浜ビーチ
- 石垣島ボルダー
具志頭ボルダー
沖縄県の外岩といえば「具志頭」というくらいには有名なエリアです。
ボルダリングが主なエリアとなっていますが、ロープクライミングが出来るようになっている岩もあります。
具志頭ボルダーの場所
駐車場からのアプローチは徒歩1分、すぐ目の前に岩があります。
具志頭ボルダーの岩と課題について
具志頭ボルダーは琉球石灰岩が点在している岩場です。
具志頭の岩はガビガビしていると表現されることが多く、表面はトゲトゲしく慣れていないとかなり痛いです。
中には摩耗して痛くなくなっている岩もあります。
岩の高さは低いものから高いものまであります。
トポに記載されている岩の数は32個、課題数は156本、9級~2段まであります。
2003年に初版されたトポは現在では発行されておらず入手困難な状態、トポに記載されていない課題も多数あります。
筆者が知っている限りでもトポに載っていない課題は10本以上、そのほとんどが初段以上で3段が2本あります。
6級以下が14本、6級~5級は22本あり外岩初心者にも嬉しいエリアとなっています。
看板課題はアラウンド・ザ・コーナーⅢ(2段)、チョックストーンアタック(初段)、ストレート・ノー・チェイサー(2段)の3本。
筆者のおすすめはミチゾウカンテ(1級)、グレート王様(2級)、ゴーヤー茶(3級)です。
具志頭ボルダーのトポ
オンラインのトポはこちら
具志頭ボルダーのおすすめポイントと注意事項
アプローチが簡単で岩の種類も豊富なため、初心者から上級者まで誰にでもオススメのエリアです。
人気課題が岩も安定していてガビ度も低めですが、端っこや裏側の岩は脆くガビ度も高いため注意が必要です。
読谷ボルダー
こちらは具志頭ボルダーに次ぐ有名エリアです。
読谷ボルダーの場所
アリビラ
熟女岩付近
アプローチは5分から10分ほどで険しい道はないので楽々です。
読谷はエリアが二か所あります。
1つ目が星野リゾート・ホテル日航アリビラ付近にある「アリビラ」と呼ばれているエリア。
2つ目がgala青い海という商業施設近くにある熟女岩がメインのエリアです。
エリア間は1.2kmほどで駐車場間は5分ほどです。
読谷ボルダーの岩と課題について
具志頭ボルダーと同じく、琉球石灰岩が点在している岩場です。
読谷ボルダーは低グレードが少なく、高グレードの課題が多いエリアです。
グレートは高いものの岩は小さく低いので安心して登ることが可能です。
アリビラは4級1本、2級2本、他は初段以上で2段まで、熟女岩付近の課題は4級1本、3級1本、他は1級以上で3段までという高グレード地帯。
最近課題が設定された熟女岩付近の大岩(写真の岩)の課題も3級1本に残りは初段~3段です。
両エリアにある4級はどちらもルーフにあるので初心者には少し厳しいエリアかもしれません。
看板課題は熟女岩の奴樽蔵(やったるぞう・2段)、アリビラのカチパー・ポケパー(初段)、ヒージャー(初段)です。
筆者のおすすめは熟女岩のゴーダーチャンプルー(初段)、熟女岩付近にある抱擁(1級)です。
抱擁(1級)は全然ガビてなく、むしろすべすべでフリクションが重要な課題です。
沖縄にはあまりないタイプの課題で筆者の好きな課題の1つです!
読谷ボルダーのおすすめポイントと注意事項
両エリアとも潮の影響が大きく満潮時は登れなくなります。
また、熟女岩付近は干潮時に行ったとしても満ちる前に帰らないと取り残されてしまう危険がありますので潮見表は必ずチェックしてから行きましょう。
読谷ボルダーはグレードや潮の関係上、中級者~上級者向けの岩場といえるのかもしれません。
更に詳しい情報が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
辺戸岬/宇佐浜ビーチ
こちらは沖縄本島の最北端にあるロープクライミングがメインのエリアです。
辺戸岬/宇佐浜ビーチの場所
駐車場からのアプローチは10分から15分ほど、こちらも砂浜を歩くだけなので楽々です。
辺戸岬/宇佐浜ビーチの岩と課題について
辺戸岬の岩は具志頭ボルダーや読谷ボルダーにある琉球石灰岩ではなく普通の石灰岩です。
ガビガビしていないので全然痛くありません。
3つの岩で構成されたエリアで、メインウォールに13本、アンダギー岩に13本、ハーフドームボルダーに2本の課題があります。
グレードは5.7~5.13dまであり初心者から楽しめる岩場となっています。
最難は5.13dのトミー・コールドウェル初登の「Habu Saki」という課題です。
その昔にはクリス・シャーマが登りに来たこともあるそう。
ハーフドームボルダーにあるクイーン・オブ・スペードはトップロープ課題とされていますが、ハイボルダーとして登る人も多いです。
アンダギー岩の裏には数本ですが、ボルダーの課題があります。
6級~初段まで、クリス・シャーマ初登の1本「たこ焼き」はノングレードとされています。
看板課題は5.12aのうるま、5.13aのガーリックチキン、5.13a/bのPMAあたりだと思います。
筆者のおすすめは11a/bのアンダギーマン、ハーフドームボルダーにある5.11aのクイーン・オブ・スペードです。
辺戸岬/宇佐浜ビーチのトポ
オンラインのトポはこちら
辺戸岬/宇佐浜ビーチのおすすめポイントと注意事項
沖縄でロープクライミングを楽しみたいなら辺戸岬/宇佐浜ビーチがオススメです。
石垣島ボルダー
最新のrock&snowで紹介されていましたね。
筆者が調べてみたところ石垣島ボルダーにはかなり多くのエリアがありました。
- 明石
- 底地
- 野底
- 米原
- 崎枝
- 荒川
- おもと
- スケジ
- 久宇良
- クジラ岩
- ナブレの浜
- メタルクウラ
- クラブメット
- ケイブカフェ
石垣島ボルダーの岩と課題について
石垣島ボルダーはエリアによって様々な岩質が異なっています。
琉球石灰岩のガビガビが苦手な方でも楽しめる岩が多数あるのは有難いですね。
エリア・課題ともに多く幅広いグレードがあります。
今までは茂垣啓太氏が初登したサザンスター3段が最高グレードでしたが、それに加えて野村真一郎氏がサザンスターを更に下から登ったレオン4段、トップアウトの店長である鈴木邦彦氏が初登したティンガーラSD3段など高グレードも揃い踏みました。
更に多くのクライマーが訪れる一大エリアとなっていくことでしょう。
石垣島ボルダーのトポ
石垣島ボルダーのトポは現地クライマーの方からPDFファイルにて頂くことが可能なようです。
他への公開や転載など著作権に反すること、個人使用に限る、善意のブログ主への配慮をお忘れなきようよろしくお願いいたします。
石垣島ボルダートポに関して。 | 沖縄ボルダリング日記R。 ~東京滞在編~ (ameblo.jp)
rock&snowにも記載されていますので購入したい方はこちら。
rock&snowに記載されている米原エリアは岩と課題が間違っているようなので訂正情報はこちらからご確認ください。
石垣島ボルダーのおすすめポイントと注意事項
筆者自身、石垣島へは観光でしか訪れたことが無いので遠征したいと考えています。
本島と同じく石垣島もロケーション抜群です!
1日だけでは遊びつくせないほどのエリアがあるので、沖縄本島への遠征、石垣島への遠征と2度の遠征が必要になってくるかもしれませんね。
石垣島の外岩ガイド予約方法
石垣島遠征の際にはツアーガイドの予約がオススメです。
石垣島のクライミングジム、トップアウトのスタッフさんが案内してくれるそう。
HP内の電話番号かメールアドレスへの連絡、じゃらんでの予約も可能でした。
気になる方は下記リンクらかチェックしてみたください!
直接連絡:トップアウトHP
じゃらん:体験ツアー予約 じゃらん
沖縄の岩場における共通注意事項
- 潮の影響を受ける岩場が多数ある(エリアによっては潮見表の確認必須)
- 史跡・戦争跡地があるためエリア外の登攀は基本的にはNG(登る際は要チェック)
- キャンプや焚火は各自治体ルールに沿って行ってください
- チョーク跡の掃除は必ず行ってください
- ごみの持ち帰り必須
まとめ
今回の記事では沖縄県内にある岩場をまとめてみました。
初めての沖縄遠征の際には具志頭・読谷・辺戸岬/宇佐浜・石垣島の4つのエリアがオススメです。
今回の記事を通して多くのクライマーが沖縄の岩場に興味を持っていただけると嬉しいです。
琉球石灰岩という岩の性質上、制限課題も多くありますのでトポのみでラインを判別するのが難しいこともあります。
可能であれば現地クライマーの方に同行してもらうことをオススメします。
今回は有名な4か所のエリアを紹介しました。
紹介した4か所の深堀りと他エリアの紹介もしていきたいと思っていますので今後もよろしくお願いいたします。
まだまだ開拓の余地がある沖縄の岩場は今後更に熱くなってくることでしょう!
沖縄本島内の岩場について知りたいことがありましたら、ブログのコメント、TwitterのDMにてお知らせください。
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